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[ 7 ] さくらライブプロジェクト 小田和正 5/30(木) 福島県文化センター  [小田和正]



ほんの数秒だけ「君住む街へ」と勘違いしたけど、
流れてきた曲は

  「 # 風と君を待つだけ 」



 

福山さんと深津さん。。時代を感じさせるCM..[あせあせ(飛び散る汗)]

 
 
小田さんのファン以外の方はおそらくどんな曲かご存知ないかと思うので
動画などを探したんですけどね。。。
オフコースのは一杯あるんだけど、ソロになってからのものはガードが超固い。。[ふらふら]



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  1992年 アルバム 「sometime somewhere」 


こちらに収録されている 「隠れた名曲」 です。
 
 
 
ピアノの静かな出だしから金原さんのバイオリンが絡んでくるイントロ。。

なんの曲かついに気が付いたボクは「唖然」「茫然」

信じられないことが起こっているぞ!!

そんな状況だった。
 
この曲をライブで聴くのは、おそらく1991年以来。。
先のアルバムのツアー初日、1991年12月1日大宮ソニックシティー公演
それ以来だと思う。

実はこの曲、ボクが個人的に大好きなとても思い入れの深い曲。
ベストには入らないしね。。。
シングルのカップリングにとどまっているいささか地味な曲だけど、
きっと小田さんのファンの中にはボクと同じ考えの方、
きっと多いんじゃないかな?  そう思う。
 
実は毎回ツアーの度に「そろそろセットリストに入る頃だろう。。」
そう期待しながらいつも「 残念な結果」に終わっていた曲でもある。
22年経つし、そろそろ諦めが入る頃合いだ。。
 
その曲が、今日のこの日に演奏されるとは、、、
予想だにしなかっただけに「大感激」「大感動」の嵐。嵐。
 
全身に鳥肌が立ち、手には汗がびっしょり。 


 「どおしても〜い〜ま〜」


小田さんが歌い出した後も、まだ驚きが後を引いていて、
曲の冒頭はあまり耳に入ってなかったと思う。

「何故に今日?」 

一瞬疑問符が付いたけど、サビのリリックを聴けば
これ以上今日に相応しい曲はないように思える。


  「 誇りを捨てないで 諦めないで 一人にならないで

     僕等は 信じている 君が手を高く挙げて
   
     肩を並べて いつかまた 走り始める事を 」


小田さんの力のこもったヴォーカルに合わせてボクも小さくサビを歌う。

「なんて暖かくて、感動的な曲なんだ!」

「グッバイ」の時に感じた熱い血潮がまた蘇ってきた。


ハイライトのコーラスパートの手前にさしかかろうかという時、
舞台右袖部辺りにスタンドマイクが2本用意されて
そこにスタッフジャンパーを着た集団が集まり始めた。

近年の小田さんのライブでは恒例になった感のある
「スタッフ即席コーラス隊」だ。

コーラス隊が声を揃えて歌う



 「 一人に ならないで

    もう一度 夢をみせて! 」


まるで聖歌隊のような荘厳な響きだった。
福島の地に鳴り響く「強く深い願い」
ボクは再び溢れそうになる涙が出てこないように押さえるのに必死だった。

しかし、それも「無駄な努力に終わる」




    「 誇りを。。。。




小田さんが声に詰まってその先を歌えなくなってしまった。
しばらくバンドの演奏だけがサビのパートを鳴らし続ける

ボクはもうここでだめだった、涙腺決壊。。
小田さんが先に泣くのは反則だよ~! そう思った。
けど、こんな風になる「気」が今日のこの会場には確かにあった。
セットリストも、こうなるべくしてなるような流れだ。
涙でにじむボクの目から見える範囲でも
目頭を手で押さえている人がたくさんいた。

無理も無い

これだけ感情を揺さぶられる感動的なライブって今までに
体験した事があるだろうか。。

小田さん、ラストのサビは涙を必死にこらえながら
半分。。。くらい歌っていた。
「それぞれの想いと〜。。」からは復活していたよ

熱い感動に包まれた今日のひとつのクライマックスだったように思う。



再び穏やかな鍵盤のイントロ

今度はひと鳴りで解る。


 「 # 今日もどこかで 」


この曲も「この地」で演奏するにあまりにも相応しい曲だ。
小田さん、前の曲からの涙を引きずっているのか
時折歌が詰まり、途切れていた


最初の  「 誰〜 かが〜 」 で、
小田さん声のボリュームを半分くらいに落とす。
すぐに観客が大合唱でそれに続く。。!
今日のオーディエンスのポテンシャルはやはり半端ではない。

かくゆうボク自身も合唱に加わっていたのだが、
それは本当にほのぼのとした素晴らしい光景だった。

ワンコーラス終わると小田さんが客席に小さな拍手を、、
皆も大喜びでそれに大拍手で答える。 最高の雰囲気だ。
 
ここに居られることが幸せ。 もうそれしか言う言葉がない。

最後の合唱のパートはもう小田さんマイクをほとんど通してなかった。 
 
 
 「 誰かが いつも君を見ている 

   今日もどこかで君のこと 思ってる
  
    めぐりあって そして愛し合って 

   許しあって僕等は つながってゆくんだ 
 
 
 
最後に小田さんと客席のみんなが全員で拍手。
なんて素晴らしい光景なんだろう。  
その時、会場内が完璧に 「ひとつ」 になっていた。
 

 
 
 
 
曲はまたも間髪入れずにピアノのイントロへ
 
 
  「 # 東京の空 」
 
 
静かな栗尾さんのキーボード演奏の中、小田さんのしっとりとした歌が響き渡る。
「どーもどーも」ツアーではスクリーンに公演地の空の映像がその風景と共に
映し出されていたが、今日はもちろん「福島の空」
静寂の中福島の空と小田さんの情感溢れる声だけがシンクロしている。
ここにいる人々はおそらくほぼ被災地域の方々。
皆、それぞれの想いでこの映像を見ていた事だろう。
ボクも、つい震災の時の事をあれこれと思い出してしまった。

(大した被災はしてないのですが、その時の事を回顧して記事にしてあります。
ご興味ある方は「震災」のカテをご覧ください。)
 
 
 


         (上の3月11日の記事から3月14日までの4日間です。)







 



 「 午後から 突然 風が変わった。。。。」
 
 



曲は  「 # その日が来るまで 」
 
この記事にはもう何度も出て来るけど、
前回のツアー「どーもどーも」
そのツアーの途中からこの 「その日が来るまで」 というキーワード
は登場していたように思う。
 
その日が来るまでの「その日」とは

「震災で被害に遭われた方が本当の意味で、元通りの笑顔を取り戻す日」

そんな風にボクは理解している。
この「ワード」がキャッチフレーズになってからの小田さんの活動は
すべてこの言葉に照準を合わせたものになっていると思う。

その「その日が来るまで」というコンセプトを具現化した曲。
この曲は現在(いま)の小田さんの「テーマソング」なんだろうな。
ボクはそう思っている。
 
その曲の最後の方に差し掛かった頃、それが訪れる。。 
 
 
  
 
 
 
 「キミの好きな ふるさとの街に また
 
     あの日々が 戻って。。。。 
 
 
 
 
涙で完全に歌えなくなってしまった。。

一瞬静止する場内。 だが、すぐに大きな声援と拍手、手拍子が巻き起こる。

 「小田さーん!!」
 
男女問わず、沢山の人のエールが場内に飛び交う。
小田さんはこれまで見たことが無いくらい、ハッキリと、そしてしっかりと泣いている。
そして、手振りで「ごめん、ごめん」のポーズ。。。
 
そこで、信じられない事が起こる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「君が好き 君が好き 
 
   それを伝えたかったんだ
 
       遠くから ずっと 君を想ってる」
 
 
 
 
 
 
 
 
静かではあるが、力強い観客の合唱が自然に沸き起こった
手拍子の音も段々と大きくなっていった
小田さんも、ちょっと驚いた表情を見せていたような気がした。
もちろん、ボクも小さな声だけど歌った。
 
この記事ではもしかしたら何度も書いているかもしれない。

果たしてこんな素敵な光景をかつて見たことがあるだろうか!
 
本当に素晴らしい今日の観客の人たち。
 
ここに居れて嬉しい。客席の一人になれて良かった。
 
みんなありがとう。
 
その時素直にそう思った。 
 
 
 
でも、この「キセキ」は
小田さんの曲に宿る「パワー」と、聴衆から小田さんへの「感謝」の気持ち
その両者が一体となって起こったようにも思う。
 
 
最後の小節を歌わなくで済んだ。。小田さんの照れた泣き顔への
万雷の拍手で「その日が来るまで」は暖かなエンディングを迎えた。







 
 
 
 




 

 [ 8 ] へ続く 
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 





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ヨシゾーさんと同世代の九州男児

いや~、ブログ読んで涙腺が緩んだの初めてです。その前に、ブログという媒体の記事を、まともにちゃんと読んだのが、初めてです。
ヨシゾーさん、レポートありがとね。Ultra Good Job!(^-^)b
これからもお願いします。
by ヨシゾーさんと同世代の九州男児 (2014-07-26 16:59) 

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